看護師におすすめする勉強本
先に言っておくが、今回選んでいる本は私の『主観』が入っている本ばかりである。
客観性はあまり考えていない。
また、出版社からお金をもらっているわけではない事を先に書いておく。
最近、TwitterのDM(ダイレクトメール)での相談が増えてきた。
その中で、「何を勉強すればよいですか?」という相談が数人からあった。
勉強に取り組もうとする姿勢だけでも、十分に素晴らしい事である。
この言葉を聞いただけで、「一緒に働かない?」と誘いたくなる。
看護師が勉強を行う上でのポイント
社会人になってからの勉強のポイントは2つある。
1つ目は、自分に合った勉強法を探す
2つ目は、とにかく続ける
という事である。
学生時代と違って、『期限』があまりなくなる。
もちろん、レポート提出期限などは定期的にあるかもしれないが、「この勉強をこれまでに」というゴール設定は少なくなる。
自分でゴールを設定して、自分で取り組んで、自分で評価しないといけなくなる。
学生時代とは違う。
決めるのは全て「自分」である。
実はこれ・・・とても難しい。
特に、看護学校を卒業した看護師は苦手とする部分である。
今まで「管理されてきた」事に慣れている分、「自分で決めること」の訓練がされていない。
何となくやっていると、やる気は維持できない。
成長を感じられない。
1冊の本を最後まで読めず、次々に手を出してしまう。
結局何も得意になれず、自分に自信が持てない。
こういう人はたくさんいるのだ。
自分を管理する方法を知る
これを防ぐために2つの方法がある。
1つ目は「メモを常に取る」
2つ目は「雑誌を定期購読する」
事である。
とても簡単だが、「へぇ〜」と言って、やらない人が99%。
これを読んで動ける人は、100人中 1人程度であろう。
それくらい「行動できる人」は少ない。
もし、この瞬間に「自分で決めて」「行動できる」人はかなり優秀な人間だと思って良い。
そんな人、周囲を見渡してもいないはずである。
同じ話を聞いても、AさんとBさんでは理解力が違う。
得意な部分と苦手な部分も違う。
自分が心にグッと来た部分や、疑問に思った部分はメモすべきである。
メモ帳は軽くて安いもので良い。
A6サイズまたはA7サイズのメモならポケットにも入れやすいだろう。
メモはキレイにまとめるものではない。
後から見返して使うものである。
自分がサッと書きやすいものを選んでみよう。
ちなみに、私はリングノートが苦手である。
過去に何度も何度も挑戦したが、リングノートはイライラする。
ペンはジェットストリームが好きだが、最近使っているパワータンクも良い。
自分のお気に入りを持っておこう。
雑誌の定期購読は絶対にオススメである。
定期購読にしておけば自動的に送られてくるので、自分を焦らせてくれる。
自動的に情報が送られてくるので、新しいガイドラインなども簡単に手に入る。
ネットで調べようとすると、多くの時間をムダにする。
ある程度『逃げられない環境』を作っておくのも勉強を続ける方法の1つである。
できれば、購入している雑誌のアンケートに答えると良い。
編集部の人との繋がりが持てれば、また新しい世界が広がる。
勉強方法は細く長く続けられる方法が良い。
一気に勉強をやろうとすると辛い。
5分~15分程度で良い。
続けるという事が大事である。
1日10分でも、10日で100分になる。
1ヶ月で300分(5時間分)
5時間が12ヶ月で60時間。
1日たった10分の勉強で、年間60時間の勉強時間が確保できる。
勉強が『超苦手』な人は、2分でも良い。
「歯磨きのときだけ」でもよい。
「何もしない日」が無いようにすれば、圧倒的に周囲と差を付けられる。
お気に入りの本3冊
前置きが長くなったが、今日はお気に入りの本を3冊紹介しておく。
ここでも何度か紹介しているが、『エキスパートナースの知恵袋』は良い。
特に、新人看護師は一度読んでおくべき1冊である。
意地悪な先輩の質問に対する心の準備も整うだろう。
直近では一番良いと思う。
内容が現場の看護で生かせるモノになっているのだ。
本は基本的に5年が賞味期限である。
5年間は増刷されるが、余程人気がない限り、5年で品切れになる。
この内容が約2,000円で手に入るなら、今のうちに買っておいたほうが良い。

2つ目は『クリティカルケア看護入門』という本である。
こちらは数年前に改訂版が出ている。
クリティカルケア領域の話が中心であるが、看護師として何を大切にするかが書かれてある。
文章が非常に丁寧で、上手く、文字ばかりであるがとても読みやすい1冊になっている。
著者の卯野木さんはとても文章が上手く、文章を読むだけでも勉強になる。

3冊目は『ねじ子のヒミツ手技』という本。
数年前に改訂版が出ている。
とにかくこの先生の『絵』は素晴らしいの一言。
医師が行う手技が中心であるが、看護師は処置の介助についた時、外から「何をやっているか」がわからないといけない。
それをわかりやすくイメージさせてくれる1冊。
看護技術の本に加えて読むと理解が深まる。

雑誌の定期購読は、私も読んでいる『エキスパートナース』をオススメしておく。
毎月送られてくるので、忘れずに毎月読んでいる。
初めから最後まで目を通し、読んだ後は病棟に置いている。
最新のガイドラインや知識が得られるので本当に役に立っている。
何かの参考にしてもらえると幸いである。