「勉強しても頭に入らないんです」
「本を読んでも頭に残りません」
「勉強会に行ってもすぐに忘れてしまいます」
スタッフから時々、上記のような相談を受ける。
「忘れること」に関しては「エビングハウスの忘却曲線」を参考にしてもらえば良い。
人間は忘れる動物である。
忘れたくなければ、定期的に『復習』して、もう一度頭に入れるしかない。
また、『ラーニングピラミッド』についても知っておくと良い。
残念ながら『勉強会(講義)』や『読書』は、学習定着率が低い。
『討論会』や『体験』、『他人に教える事』で定着率が上がる。
これらは基本的な知識として知っておけば良いのだが、意外と重要なのは、
「あなたは、どこから入る情報を得意とするのか?」という点である。
これはドラッカーの本にも書かれてあるが、
「耳からの情報が残りやすい人」と「目からの情報が残りやすい人」がいる。
小さい頃は、『耳からの情報』から記憶につなげていくらしいが、成長するにつれ、『目からの情報』を主として学習する傾向にあるそうだ。
なので、私はスタッフに「『読む事』と、『聞くこと』はどちらが覚えている?」と尋ねている。
自分自身は「どちらが得意なのか」を知っておくべきである。
目からの情報が得意な人は「本」から情報を得たほうが効率が上がり、
耳からの情報が得意な人は「対話」「勉強会」などから情報を得たほうが効率が上がる。
Youtubeやテレビなどの動画は『目』も『耳』も使うので、頭に残りやすいのかもしれない。
社会人になると、自分で勉強するしかない。
誰かに「この勉強をやりなさい」と言われるわけではない。
自分に足りない知識を自分で効率よく身につけ、生かしていく力が必要になる。
仕事があれば、時間も限られる。
同じ時間を使うなら効率よくやりたいものだ。
ちなみに私は「目」からの情報が得意なようである。
他人の話は頭に残らない。
まずは自分自身を知ることから始めよう。