今のうちに『年休消化』を・・・
そう言われて何となく腹立たしいのは私だけでしょうか?
新型コロナウイルスの影響で、病院全体の患者が減っている。
全国で8割の病院が収益減らしい。
今まで「来る必要のなかった患者」がたくさん来ていたという事かもしれない。
もしくは、「予防」により体調が安定しているのか・・・
何れにせよ、おかげで病院は余裕を持って仕事ができている。
そんな中、『副看護部長』から「今のうちにスタッフに年休をあげて」
「どんどん帰していいから」と言われた。
4月に新人が入職し、今こそ『教育』を充実させるべきじゃないのだろうか?
今まで取れていなかった『年休』を一気に返すつもりかもしれないが、
「一気に返す」と必然的に現場のスタッフは減り、病棟はバタバタし、サービスの質は落ちる。
更に、残されたスタッフの仕事に対するモチベーションが下がる。
「頭数」や「数字」しか見ていない人たちは、
現場のデメリットに対して想像力を働かすことができない。
何が「患者サービス」だ。
結局、人数をギリギリにして、患者サービスの質を落とそうとしている。
何も考えない師長は「はい」と言い、
すぐに現場スタッフの人数を減らすのだろうが、私はそのつもりは毛頭ない。
現場の流れを読んで、当日のメンバーを見て決める。
今のうちに『教育』を充実させ、次の波に備えるべきだ。
普段できない『看護』を行い、自分たちの仕事が価値あるものだと感じる時間だ。
入院患者が少なくなったからと言って、仕事から引き離す必要はない。
スタッフは「コマ」ではない、これから医療現場を支える「原石」なのだ。
やるべき事はたくさんある。
もちろん、全体的に落ち着いているなら午後から帰宅の許可を出す。
翌日の入院が来ないとわかっているなら、翌日の人数を調整する。
何も考えずバカバカと年休を与えてしまうと、その後の「気持ち」が付いてこなくなる。
「あの時は良かった」症候群だ。
何でもそうだが、「限界効用の逓減」は頭に入れておいたほうが良い。
「サプライズ」は嬉しいが、それが「当たり前」になると幸福感は消える。
条件を良くする事でスタッフを止めようとしても上手くいかない。
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