「投資」の世界ではよく、「アップサイド」と「ダウンサイド」という言葉が使われるそうだ。
アップサイドはポジティブな投資結果全般を示す
ダウンサイドはネガティブな結果を指すらしい。
私は若い頃バスケットボールをやっていた。
バスケットボールはオフェンス(攻撃)とディフェンス(守り)という言葉がある。
「攻撃は最大の防御」という言葉があるが、社会に出ると「守り」の方が大事だと感じる。
不思議なのだが、「負けないこと(ミスしないこと)」に注意すると「勝利(良い結果)」に結びつくことが多い。
医療安全の世界では「6R+A」という言葉がある。
6つのRight(正しい)とA(アレルギー)を確認して薬剤を投与しましょう・・・という言葉である。
私たちは「守る事」つまり「見落とさない」「安全に」の意識を高めておけば、患者から信頼され、治療が上手く進み、患者は良くなっていく。
ダウンサイドが取り除かれていれば、アップサイドは自然と姿を表すのだ。
ギリシア人やローマ人の思想家は、この思考法を「否定神学(ひていしんがく)」と名付けたそうだ。
「神が何であるか」を言い表すことはできないが、「神が何でないか」は明確にできる。
という考え方である。
私たちは幸せに生きたいと思っている。(おそらく)
幸せになるための要因はハッキリ言えないが、幸せを大きく損なうものは言える。
- アルコール依存
- 麻薬
- 過度なストレス
- 騒音
- 長い通勤時間
- イヤな仕事
- 失業
- 自分への過度な期待
- 貧困
- 借金
- 孤独
- 愚痴っぽい人との付き合い
- 周囲の評価を気にしすぎること
- 他人と常に比較されること
- 被害者意識
- 自己憎悪
- 睡眠不足
- 怒り
- 嫉妬
など。
これらの要因を避けて生きれば、少なくとも「不幸」からは遠ざかることができる。
「超幸せ~☆」とまで感じられなくても、「不幸ではない」と言えるだろう。
「何を手に入れたか」ではなく、「何を避けるか」という考え方も大事である。