当事者

勝手に言いたいこと 仕事(医療・看護)

当事者にしかわからない

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止により、病院は「面会制限」が続いている。

日本は4月頃から急激に「コロナ」の話題が続いているが、面会制限も長くなればなるほど「程度」が難しくなる。

 

「新しい生活様式」が謳われる中、面会にも様々な工夫が取り入れられ、「オンライン面会」なるものも出てきた。

 

私の働いている病院は、基本的に面会制限があるが、主治医や師長の判断で決めて良い・・・というスタンスであり、私は「病室内での面会を禁止している」(病室が狭いため)

広い場所であれば比較的換気も効くので、そこで短時間の面会をお願いしている。

 

先日、ベッド上安静中の患者さんの家族が、「コロナで1ヶ月くらい会っていない」
「一目だけでも会えないか・・・」と相談してきた。

 

スタッフと話し合い、ベッドごと広い場所に出して、短時間面会を許可した。

 

 

面会に来られていた方は「50代くらいの女性2名」と「80代くらいの男性(夫)」である。
患者は80代の女性で認知症があり、スタッフに対して攻撃性が強い性格である。

 

患者へ説明し、家族の元へベッドごと移動した。

 

 

すると・・・

 

 

患者が突然、夫(80代男性)を見て泣き出した。
二人が手をつないで泣きながら喜ぶ姿に感動した。

 

この2人はこの先、何回会えるのだろう・・・

年齢は80代、コロナで面会が制限されている状態・・・

 

医療従事者として「感染対策」の一環としての「面会制限」が、患者や家族の何かを奪っているかもしれない・・・と考えると胸が苦しくなった。

 

ハッキリ言って、面会に来られていた80代の男性は、どこからどう見ても「普通のおじいちゃん」である。
一方、入院中の患者さんも、どこからどう見ても「普通のおばあちゃん」である。

しかし、この2人にしかわからない「何か」があり、そこに『愛』を感じた。
当事者にしかわからない「気持ち」がそこにあり、それを思うと胸が熱くなる。

 

私たちは常々「目の前の事」や「決められたこと」に縛られる。

私たちは何の役に立っているのだろうか?
何ができるのだろうか?

を考えて働かないと、大事な物を失ってしまうかもしれない。

看護師という仕事は『診療の補助』や『日常生活援助』だけではない・・・
他にもできる事があるはずである。

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