先日、地方の「看護学会」に参加してきた。
今までの経験上、「学会に行ってよかった」と思える学会は1つもない。
毎年、「相変わらずつまらん・・・」と思いながら帰ってくる。
研究の内容云々は各施設色々とあろうが、特に目につくのは「プレゼン力」。
とにかく、プレゼン力がひどい。
「人に伝える」という能力をもう少し鍛えてから出てきてはどうか・・・?と思う。
「伝えたい」という熱量が全く感じられない。
「緊張した」「乗り切った」という「自分たち都合の発表」である。
若い人の練習・・・・と言われればそれまでだが、聞く人は「お金」と「時間」を投資して参加している。
オーケストラの演奏を聞きに行ったら、子供のピアノ教室の発表会でした・・・というレベル。
プロがやっているのなら、もう少し聞く人たちをワクワクさせる内容を提示していただきたい。
まぁ。私も行かなければよいのだが・・・
(病院の付き合いで、行っている私も悪いか・・・)
今年は、秋山 正子さんという人の講演があった。
(これを言ったら、場所が特定されるかもしれないが、あえて書く)
看護学会は毎年、何らかの「講演会」を目玉にしている。
今年はNHKプロフェッショナルに出演経験のある秋山 正子さんの講演ということであった。
が。
東京からZoomでの講演会。
コロナ禍で致し方ないが、Zoomなら学会会場に人を集める必要もなかろう。
冒頭で秋山さんが挨拶した後、パワポの資料を画面に出すのに時間がかかる。
(誰かサポートする人はいなかったのだろうか?)
途中で、通信障害で話が止まる。
(約5分ほど停止)
スライドの字は小さく、見にくい。
(誰か事前に資料の確認をしなかったのか?)
はっきり言って、「最低」の講演会だった。
先輩には悪いが、もう少し周りの意見に耳を傾けて、資料を作り直したほうが良い。
現場では素晴らしい感性をお持ちで活躍されているのかもしれないが、公演に向いていない。
「NHKのプロフェッショナルに出たことがある」という部分が鼻につくような講演であった。
日本人は「場の空気」を大事にして、文句を言う人も少ないかもしれないが、私は受け入れられない。
私だけでなく、周囲も言っていたので、ひどいと感じたのは私だけではないはずである。
講演会に期待していたわけではなかったが、ひどすぎて、久々に腹がたった。
(時間と金を返せと言いたくなるレベルである)
途中で「字が小さくて見えないかもしれませんが・・・」と言っていたスライドは、1文字も読めなかった。
「読めないスライドなら初めから出すな」と言いたい。
学会は、若い看護師に夢を持たせる目的もあるのではないか。
こんな事では「損した」気分しか残らず、夢も希望もない。
ベテランの私でさえ、「来年は行くのやめようか」と思ったほどである。
これだから看護協会は・・・という意見につながる。
もっと「参加する人」の立場に立った環境づくりに取り組んでいただきたい。
来年は参加を考えさせていただくし、スタッフにも勧めないつもりである。