専門職の人たちはいわゆる『世間知らず』が多いと思う。
義務教育終了後に専門学校(または大学)に通い、そのまま専門的な分野で働く。
専門的な分野というのは、どうしても視野が狭くなる。
「自分たちが一番大変」
「自分たちのやっていることは正しい」
という錯覚に陥りやすい。
いわゆる「井の中の蛙大海を知らず」である。
逆に、『隣の芝生は青い症候群』という言葉もある。
自分たちの世界を良く見ずに、周りの方が良く感じる・・・という意味である。
どちらも、自分たちの事を正しく見ていない。
Twitterではよく看護師が不満をぶちまけている。
それはそれで良い。
色んな不満があるということは、次の改善の材料になる。
ただ看護師の仕事をバカにしたり、マウントを取る意見はいただけない。
業務の一部を見て、批判したり
一部の人だけを見て、職業をバカにするのは良くない。
『視野の狭さ』がそうさせてしまっていると認識しておくべきだ。
何でも「良いところ」と「悪いところ」は必ずある。
ある人がTwitterで「看護師の職業をバカにして辞めていった看護師が、また看護師として戻ってきた」と書いていた。
私はね…誰かが看護師を辞めていくのは構わないし大賛成なんだ。私に何かを言う資格は無いしどうしていくのもその人の人生だし他の業界で働くって視野も広がるし素敵な事だと思う。
ただ…辞める間際にわざわざ『看護師』って職業を侮辱したり負け組扱いしたり辞める自分が正しい(続く)— よっしー (@siroyoshi88) January 27, 2021
これこそ『視野の狭さ』を露呈していると思う。
「看護師の仕事なんて最悪だなぁ~」と看護師を辞め、他の仕事に就いたが、どこも同じように大変で、厳しく、給料は安いという現実を見て、また看護師として働き出す人は多い。
私の病院でも、辞めた後に戻ってきた人は数人いる。
彼女たちは良い経験をして戻ってきたと思う。
若いうちに一度辞めて、世間の厳しさを体感したほうが良かろう。
世間はそんなに甘いものではない。
精神的に追い詰められて「合わない」職場で働き続ける必要はないが、楽な方、楽な方を選んで進むと後で自分に帰ってくる。
自分自身をシッカリと見つめ、「何がやりたいのか」を明確にしておかなければならない。
学生時代と違って、自分で全て決めていく必要がある。
できるなら、初めから看護師の仕事の『良いところ』に目を向けて「看護って最高~」と言えれば良い。
なかなか、そういう人はいないだろうが。。。
自分たちの置かれている状況をフラットな気持ちで見てみよう。
今いる世界は、そんなに悪い世界ではないハズである。