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世間知らずの看護師

師長ブログ

専門職の人たちはいわゆる『世間知らず』が多いと思う。

義務教育終了後に専門学校(または大学)に通い、そのまま専門的な分野で働く。

 

専門的な分野というのは、どうしても視野が狭くなる。

「自分たちが一番大変」
「自分たちのやっていることは正しい」

という錯覚に陥りやすい。

 

いわゆる「井の中の蛙大海を知らず」である。

 

逆に、『隣の芝生は青い症候群』という言葉もある。
自分たちの世界を良く見ずに、周りの方が良く感じる・・・という意味である。

 

どちらも、自分たちの事を正しく見ていない。

 

 

Twitterではよく看護師が不満をぶちまけている。

それはそれで良い。

色んな不満があるということは、次の改善の材料になる。

ただ看護師の仕事をバカにしたり、マウントを取る意見はいただけない。

 

業務の一部を見て、批判したり
一部の人だけを見て、職業をバカにするのは良くない。

 

『視野の狭さ』がそうさせてしまっていると認識しておくべきだ。

何でも「良いところ」と「悪いところ」は必ずある。

 

ある人がTwitterで「看護師の職業をバカにして辞めていった看護師が、また看護師として戻ってきた」と書いていた。

 

これこそ『視野の狭さ』を露呈していると思う。

 

「看護師の仕事なんて最悪だなぁ~」と看護師を辞め、他の仕事に就いたが、どこも同じように大変で、厳しく、給料は安いという現実を見て、また看護師として働き出す人は多い。

 

私の病院でも、辞めた後に戻ってきた人は数人いる。

 

彼女たちは良い経験をして戻ってきたと思う。
若いうちに一度辞めて、世間の厳しさを体感したほうが良かろう。

世間はそんなに甘いものではない。

 

精神的に追い詰められて「合わない」職場で働き続ける必要はないが、楽な方、楽な方を選んで進むと後で自分に帰ってくる。

自分自身をシッカリと見つめ、「何がやりたいのか」を明確にしておかなければならない。

学生時代と違って、自分で全て決めていく必要がある。

 

できるなら、初めから看護師の仕事の『良いところ』に目を向けて「看護って最高~」と言えれば良い。

なかなか、そういう人はいないだろうが。。。

 

自分たちの置かれている状況をフラットな気持ちで見てみよう。
今いる世界は、そんなに悪い世界ではないハズである。

 

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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