看護師の多くは、看護学校でたくさん「勉強」し、実習で幾多の辛酸をなめ、国家試験に臨み、合格して晴れて『看護師』になっている。
しかし、看護師になってから「急激に」勉強をサボる人が多い。
私も自分自身の勉強時間が少ないと思っているので、
他人の事が言えた立場ではないが、それでも、それなりに時間をかけて勉強し、ここまできた。
ICUに在籍している時は、17時に日勤が終わった後、21時頃まで本を読みあさった。
土日も6時間は勉強の時間を確保して何とか役に立てる人間になろうと努力した。
その結果、3年ほどするとようやく人前で説明ができるレベルになった。
別に私の勉強の自慢をしたいわけではないが、
あまりにも「勉強をやらない」人が多い。
野球で言えば「素振りをしない」選手である。
落合博満(セ・パ両リーグで三冠王を取った天才)でさえ、
「プロ野球選手なんて、全員、才能があるんだ。結局、プロ人生を分けるのは、何回素振りをしたかだ」と語っている。
毎日『現場』に出ているので、スポーツ選手で言えば「試合」には出ている。
しかし、その試合の振り返りや「失敗」「弱い部分」を「練習」で補おうとしない。
そんな「練習をサボる選手」が病院にはゴロゴロいる。
そんな選手が信用できますか?
そして、こういう人タイプの人間に限って、「看護師ダルイ」などと言う。
自分のやっていない事を棚に上げて「職業のせい」「他人のせい」にしているだけだ。
きっと、こういう人間は、どの世界に行っても「ダルイ」と言っているのだろうとシニカルに見ている。
早晩、「詰む」のは自明である。
私たち看護師は「専門職」である。
どの業界も「大変」であり、「トラブルは必ず起きる」
病院だけが「大変」なわけでもなく、「トラブルが多い」わけではない。
加えて言うと、
どの世界にも「お局」がいて、「嫌な人間」はごまんといる。
確かに看護師の世界はまだまだ「女性の世界」であり、
「マウントを取りたがる人間」が多いかもしれないが、こういう人間はどの世界にもいる。
最近、Twitterで新人看護師が「辞めました」と書いて反響を呼んでいる。
辞められたのなら、お互いのために、辞めて良かったと思う。
病院側としてもそんな「かまってちゃん」は要らなかっただろうし、人件費を考えるともったいない。
本人も病院の「風土」に嫌気がさしていたので、離れられて良かった。
トラブルのほとんどは人間関係だ。
要は「感情」のぶつかり合い。
私もICUの頃は「来なくていい」とか「勉強が足りない」とか「役立たず」とか言われたが、不思議と腹は立たなかった。
事実、その時は「使い物にならないレベル」だったし、使い物になるために日々努力していたので、何と言われようが自分の成長に満足して生きていた。
周囲のガヤガヤは、自分がどれだけ「集中」しているかによってコントロールできるものだ。
言いたいやつには言わせておけばいいと思う。
それにいちいち反応していると、成長のスピードが毀損される。
こんなこと書くと、「看護師の中には勉強をやっている人もいる」と反論されるかもしれない。
その通りだ。勉強している人たちは、きちんとやっている。
やっているから目立つ。
中には一廉の人物もいる。
しかし残念ながら、そういう人物は少ない。
どの世界でも同じなのだろうか?
本を読んだり、勉強を続ければ色んなものが手に入るのに、実にもったいない。
今日もゴチャゴチャ書いたが、要は「プロなら甘えずにきちんとやれ」って事。